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坂城町立坂城中学校

学校長 堀口 潔

「自分を好きになる学校」を目指して〜自ら求めて取り組む生徒に〜

坂城町に中学校ができたのは戦後、昭和22年。南条、中之条、坂城、村上の4地区にそれぞれ中学校が設置されました。その後、昭和26年に南条中学校と中之条中学校が統合され、中之条中学校になり、昭和35年には、中之条中、坂城中、村上中が統合され今の坂城中学校が誕生し、今年で57年目を迎えます。

 さて、今日は平成29年度の出発の日ですので、今年度、坂城中学校がめざす学校の姿を改めて全校で確かめるとともに皆さんにお願いしたいことを一つ話します。

坂城中学校がめざす姿は、全校生徒の皆さん一人一人が「自分を好きになる」学校にするということです。人は、勉強がわかった喜び、運動ができた喜び、友だちに認められた喜びをたくさん味わうことにより、よし、自分もやればできる、私も人のために役立っているという実感から、自分に自信が持て、次へのやる気も大きくなっていくものです。坂城中学校は、今年度、授業、学級活動、生徒会活動、部活動など学校生活の全てを通して、全校一人一人の皆さんが自分を好きになるような学校を目指していきます。

そのために、皆さんにお願いしたいことは一つ。それは、なにごとにも「自ら求めて」取り組んでほしいということです。

坂城中学校の教育目標は、「自主・友愛・剛健」です。その全てにおいて自ら求めて挑戦していかなくては、得られるものではありません。友達から、先生から与えられるものではないのです。


教育目標の一つ目「自主」とは、「自分で課題を見つけ、主体的に判断し行動し、よりよく問題を解決する能力を身につける生徒」という意味です。授業でも、受け身ではなく自ら目標を立て、自ら追究していかなければ自主性は身につきません。学力は、授業で先生が与えてくれるものではないのです。

また、「友愛」とは、「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性を身につける生徒」という意味です。これも、友達に優しくしてもらったから、優しくしてやるのではないのです。学級の仲間に対して自らできることを探し、行動に移してこそ、友達の中でなくてはならない存在となり、友愛が育まれるようになります。

更に、「剛健」とは、「たくましくどこまでもやり抜く気力と体力を身につける健康な生徒」のことです。これも、何もせず、ただ寝て、食べて、生活していれば身につくものではありません。部活動など、自ら求めて、目標を立て、その目標に向かって絶えず、鍛錬を積むことにより、初めて、どこまでもやり抜く気力と体力が身に着くのです。身に付いた気力と体力は、必ずや高校入試など、他の分野にも力を発揮するものとなるに違いありません。

皆さんの教室には、この「自主・友愛・剛健」の教育目標が掲げられています。ぜひ、この一つ一つの目標の意味を考え、全てにおいて自ら求めて挑戦する1年にしてほしいと思います。

そうすれば、必ず、全校の皆さん一人一人が自分を好きになり、学校目標である「自分を好きになる学校」に近づくはずです。坂城中学校全校で動き出しましょう。

以上で、1学期のスタートのあたり、校長の話といたします。全校の生徒諸君と先生方、1年間「自ら求めて」学校生活を送っていきましょう。よろしくお願いします。

(平成29年度 1学期始業式 校長講話より)